パラサイト 半地下の家族(韓国映画)について、ネタバレありで最終回の感想やあらすじを書いています。
また、映画のみどころ・評価、作品概要、キャスト・出演者情報、予告編動画等も紹介しながらわかりやすくご紹介をしています。
パラサイト(韓国映画)は、半地下住宅で暮らす貧しい家族が高台の豪邸に住む富豪家族に取り入り、予期せぬ事件に巻き込まれていく人間模様を描いたドラマです。
パラサイトはポン・ジュノ監督の作品で米アカデミー賞4冠に輝いており、主演は国民的俳優のハン・ジンウォンが演じています。
これから映画を見ようとしている方、実際に見ていて共感されたい方のために、わかりやすくまとめています。
パラサイト(韓国映画)のあらすじ
半地下住宅で暮らすキム一家は、内職をしてその日暮らしをしていました。
- 父キム・ギテクは、事業に失敗して失業中で楽天的で温厚な性格。
- 母チュンスクは、甲斐性のない夫にあきれている。元ハンマー投げのメダリスト。
- 息子のギウは大学受験に失敗をつづけて浪人中である。
- 娘のギジョンは美大を目指しているが予備校に通うお金がない。
ギウはある日、名門大学の通う友人のミニョクから英語の家庭教師のアルバイトを頼まれて、高い報酬をもらえることもあり仕事を引き受けました。
ギウは大学生のふりをして、高台にある高級住宅地にあるIT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす大豪邸でした。
家庭教師の仕事が決まると、ギウは息子のダソンのために良い絵の家庭教師がいると、妹のギジョンを紹介するのでした。
そしてギジョンの計らいによって、父を運転手に、母を家政婦としてパク家で雇われることになりました。
ある日パク家は家族団らんのキャンプに出かけたために、豪邸は主が不在となりました。
そこでキム一家は豪邸を我が家のように振る舞って過ごしていると、ひどい嵐になった夜に何者かがドアのチャイムを鳴らしたのでした。
こんな夜更けにたずねてきたのは、パク家に長年勤めていた家政婦のムングァンで、地下室に忘れ物をしたので取りに来たということでした。
そこでムングァンを地下室に連れて行くと、なんと秘密の隠し扉があることがわかりました。
有名建築家が建てた豪邸には地下室が作られていたが、その後に越してきたパク家の人々は地下室の存在を知りませんでしたが…。
スポンサーリンク
パラサイト(韓国映画)の見どころ
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は、第72回カンヌ国際映画祭で、韓国映画初のパルムドールという最高賞を受賞した話題の作品です。
映画の祭典第92回アカデミー賞でも4冠「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「国際長編映画賞」に輝き、映画界の最高峰の賞レースを圧勝して注目されました。
映画の興行成績は、韓国で1000万人を動員しており、日本でも1月に公開後5週間で100万人動員、興行収入は15億円を超える大ヒット作品となりました。
映画はジャンルにこだわらない真新しい展開や、予測ができない面白みがあり、ソン・ガンホなどの出演俳優の熱演で、韓国内だけでなく海外でも高い評価を得られました。
そして、ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」や映画「ミッドナイト・ランナー」で人気を泊したパク・ソジュンが、映画冒頭でカメオ出演をしており、痛烈な印象を残しているのでおみのがしなく!
映画「パラサイト 半地下の家族」は、パク・ソジュンの他に、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、チャン・ヘジン等の演技派俳優が出演しているので、見ごたえのある作品となっています。
キム家の貧しい半地下住宅とパク家の裕福な豪邸と、貧富の差がまざまざと描写されていますが、実は全てセットで作られているといいます。
道路以外は全てセットが作られているので、細かいディティールまでこだわっているところも見どころの一つです。
世界的な「パラサイト」という一大ブームを巻き起こした作品は、結末まで予測できない展開が待ち受けているのでお時間のある方はぜひご覧いただけたらと思います。
スポンサーリンク
パラサイト(韓国映画)の感想・評価
(画像引用:映画パラサイト公式サイトより)
ここからネタバレを含むので、まだ映画を見ていない方はご注意くださいませ。
映画「パラサイト」のポスターを見ていると、映画全体を象徴するように視覚的に描かれていることに築きました。
貧しい家庭のキム家と裕福なパク家が対象的に描かれているのですが、ポスターを見てもおきづきになるでしょうか。
キム家は普段着に裸足のスタイルで、パク家はよそ行きの服装に靴をはいています。
そもそもお金持ちの家だから、普段着もよそ行きのような服装ですよね(笑)
そして出演者の顔を見ると、皆目隠しをしていていかにも怪しげな雰囲気を醸し出していますが、両家は黒白に色分けされているので、明らかに対比を狙っていると思います。
そして、画面左下には裸足で寝ていると思われる人物が描かれていますが、顔がないので誰だかわからないですよね?
この人物はキム家とパク家以外にもこの家に「寄生」する人物がいるので、そうではないかと想像ができます。
さらに左上に、パクの息子ダソンが描いた絵が飾られているのですが、この絵が意味するのは映画の結末を暗示していることに気づきました。
この映画には「伏線」が多くはられているので、注意してみていると「ああ、そうだったんだ、なるほど。」と後でわかるようになります。
登場人物の2つの家族+αと少ないので、人間関係もわかりやすく、セリフ以外に演出や画面構図から見ると、物語はわかりやすいと思いました。
「パラサイト」は視覚的にも登場人物の心情がわかりやすく描かれているので、一層理解が深まるかと思います。
監督のポン・ジュノは、漫画家志望だったというので、映画を映像を見るだけでも内容が理解できるように表現をしている所が凄いと思います。
例えば貧しい家庭のキム一家の住む半地下の住まいは、雑然とした狭い部屋に一家で雑魚寝をしていて、トイレは部屋の最も高い場所に作られている摩訶不思議な作りとなっています。
キム家は全員無職でその日暮らしをしているので、光の届かない薄暗くて狭い部屋から、夢も希望も見えない現状が見えてきます。
このように、映像を見るだけで登場人物の心情までが想像できてしまうので、わかりやすく作られているのですね。
映画の前半はブラックユーモアを含んだ楽しい作品だと思って見ていると、中盤から内容が一変してスリリングな展開へと発展していくので、先が読めないストーリーにひきつけられてしまいました。
最近の韓国ドラマを見ていると、途中から毛色の違うジャンルに一変するパターンが見られるので流行りなのでしょうか?
例えば、韓国ドラマ「まぶしくて」では、ラスト2話で全く違う展開になるのである意味期待を見事に裏切られた作品でした。
「まぶしくて」でヒロインへジャの母親役で出演していたイ・ジョンウンはドラマで母親役でよく見られる方ですが、パラサイトではパク家の家政婦役で出演しています。
物語で重要な役柄を演じているのですが、これまでの優しい娘思いの母親役とは一変して怪しげな家政婦として怪演しています。
一方裕福なパク家の娘「ダヘ」は、家庭教師としてやってきたギウに想いを寄せていましたが、チョン・ジソが演じています。
チョン・ジソは、ミステリードラマ「謗法〜運命を変える方法〜」では、人を呪うことが出来るヒロインを演じていますが、ロングヘアーをバッサリ切ってしまいボーイッシュにイメチェンしているので驚いてしまいました。
映画を見終えて私的には、映画の前半部分はコメディ要素があって面白かったので、後半から結末にかけての場面展開はあまり好きにはなれませんでした。
しかし、2つの家族(実は第3の家族もあるのですが…!?)の貧富を対称的に描かれており、韓国が抱えている社会問題に強いメッセージを残している作品だと思います。
そして、映画冒頭から随所に登場する「山水景石」という岩の意味を考えてみると、作品で伝えたかったことが少しだけわかるような気がしました。
「水の低きに就く如し」(孟子/もうし)
低い方に向かって水が流れていくように、自然の法則どおりに物事が運ぶこと(自然の理に逆らってもむだ)を意味します。
映画ではハッピーエンドを期待していたのですが、現実には夢がなく冷たい世の中なのかと想像してしまう結末でしたが、キム家の息子が考えた計画が実現できればいいなと思いました。
たとえ夢が叶えられなくてもポジティブな気持ちでいられるならば、一度落ちた現状(貧困層)から壁を乗り越えられるのではと、期待したいと思います。
大変話題になっている映画なので、話のタネに一度ご覧になって見てはいかがでしょうか?
スポンサーリンク
パラサイト(韓国映画)の概要
キャスト・登場人物名
●キム・ギテク(ソン・ガンホ)
4人家族の大黒柱で失業中。
「タクシー運転手」「スノーピアサー」「JSA」
●キム・ギウ(チェ・ウシク)
ギテクの息子。浪人中。
「恋するパッケージツアー」「10テン」「オクジャ/okja」
●キム・ギジョン(パク・ソダム)
ギテクの娘、美大を目指している。
「ビューティフル・マインド」「シンデレラと4人の棋士」「京城学校:消えた少女たち」
●チュンスク(チャン・ヘジン)
ギテクの妻。
「愛の不時着」「クリスマスに雪が降れば」
●パク・ドンイク(イ・ソンギュン)
IT企業の社長。高台の豪邸に暮らす。
「マイ・ディアミスター」「ミスコリア」「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」
●ヨンギョ(チョ・ヨジョン)
パクの妻。若くて美しい純真な性格。
「離婚弁護士は恋愛中」「ロマンスが必要」「完璧な妻」
●パク・ダヘ(チョン・ジソ)
パクの娘。家庭教師のギウに惹かれている。
「謗法〜運命を変える方法〜」「W-君と僕の世界-」「華政(ファジョン)」「ジキルとハイドに恋した私」
●パク・ダソン(チョン・ヒョンジュン)
パクの息子。
「ダイナマイト・ファミリー」「七日の王妃」「あなたはひどいです」
●ムングァン(イ・ジョンウン)
パク家の家政婦。パク家の住人が入居する前から家政婦として勤めている。
「まぶしくて」「哭声/コクソン」「母なる証明」
●オ・グンセ(パク・ミョンフン)
ムングァンの夫(リスペクトおじさん)
「アジョン」「ATHENA(アテナ)」「ファンタスティック~君がくれた奇跡~」
ドラマ概要
-
- パラサイト(韓国映画)は2019年に公開。(原題:寄生虫)
- 脚本:ハン・ジンウォン
- 監督:ポン・ジュノ「ほえる犬は噛まない (2000年)、グエムル-漢江の怪物- (2006年)、TOKYO! (2008年)、母なる証明 (2009年)、スノーピアサー (2013年)、オクジャ/okja (2017年)
- 第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞
▼精巧に作られた映画のセットは必見です、実際にはこうなってたのですね!
映画『パラサイト 半地下の家族』メイキング映像
※U-NEXTで視聴できるドラマ
「パラサイト 半地下の家族」本作品や、映画に出演していた俳優の過去のドラマは、U-NEXTで見ることができます。
U-NEXTは31日間無料期間があるので、お試しで映画やドラマが見られます!
▼U-NEXTでドラマ見る方法をわかりやすく図解しています▼
U-NEXTで視聴する方法!無料トライアルで登録・解約する方法の手順を図解!
スポンサーリンク
まとめ
『パラサイト 半地下の家族』のモノクロ版のポスターが完璧すぎて腰抜かした……カラー版を後ろから見た構図でレイアウトも横向き。これはつまり、この物語の視点や立場を変えて見てみると…?という多層的な作品像も、伏線だらけの美術も、モノクロ版を公開する意味も全て内包してるように思える。 pic.twitter.com/xnomghXauj
— 丸ゐまん丸(まるいまんまる) (@nmaruOOO) July 13, 2020
「パラサイト 半地下の家族」は一度ならぬ、二度見をして要所にあった伏線を確認していくと一層面白くなるかもしれません。
それだけ映画の内容が筋道を立てて、ストーリー構成がしっかり作り込まれているのではないでしょうか。
役者のセリフだけでなく、映画のセットや演出にもしっかり描かれているので、映像をチェックしながらもう一度見てみようと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
▼パラサイトはスマホアプリからすぐに見れます。
U-NEXTで視聴する方法!無料トライアルで登録・解約する方法の手順を図解!
▼その他にもこんな記事がよく読まれています
EXITイグジット[韓国映画]のあらすじや結末の感想ネタバレは?
マイヒーリングラブのあらすじまとめ1話〜最終話まで各話はこちら
謗法(ほうぼう/韓国ドラマ)ネタバレあらすじ!結末の感想まで徹底解説!
ナインルームの動画を日本語字幕で1話〜最終話まで無料視聴するには?
不滅の恋人[韓国ドラマ]ネタバレあらすじ!結末の感想まで徹底解説!
まぶしくて[韓国ドラマ]のあらすじや最終回の感想ネタバレは?